上腕三頭筋は効かせやすい。だから、より重い重量に飛びつくのではなく、「重量とレップはタダの数字」の考え方を徹底し、ゆっくりと丁寧な動作で追い込むことが重要であることは、何度も繰り返しお伝えしています。
この考え方に従い、今まで肩の前部と肘を痛めてしまうとして封印していたマシーン・ディップスもメニューに追加した本日、早速ええ感じでトレできました。
まず、肩を中立(羽の上に肩を乗っける))位置にセットします。この型のポジションニングはオールマイティで上半身のトレーニング・フォームの安定を生み出してくれます。
そして次に、肩がすくまないよう、掌の手首近くのくぼんでいるところをグリップ部分に当てます。肩と掌のポジションが決まったら、上半身が浮かないようにパッドで下半身を固定します。
いよいよスタートです。肩を前後に動かさないようしっかり固定しながら、掌のくぼみでバーを押します。肩が固定され、掌のくぼみでしっかりグリップ部分を押せていれば、無駄な力を使わずすごく気持ちいいテンポで「押す」ことができます。
とても良いリズムで、しっかりとウェイトを押し込んでいる感覚もあるので、トレーニングをやっていてとても気持ちいい感覚が味わえます。
ちなみに、しっかりと追い込むため、丁寧に戻しながら三頭筋にストレッチをかけ、肘が伸びきらないところまで押したら、また丁寧に戻すことを繰り返し、10~15レップくらいやります。そうすると、緊張状態が続くのでパンパンになります。
とにかく、掌のくぼみで全ウェイトを受けて跳ね返す。これが無理なくできるウェイトである限り、バッチリ上腕三頭筋短頭に入ります。
逆に、掌全体で普通にバーを握ると、レップを重ねることにグリップがズレ動きます。そうすると、回数を重ねるごとに上腕三頭筋短頭から刺激が逃げていきますので注意してください。
本日のポイント
・マシーン・ディップスのコツ:まず、肩を中立(羽の上に肩を乗っける))位置にセット⇒掌の手首近くのくぼんでいるところをグリップ部分に当てる⇒肩を固定し、掌のくぼみでしっかりグリップ部分を押す。
*バーを普通に握ると、レップを重ねるごとにグリップがズレて刺激が抜けるので注意。